ITのチカラで水産資源の持続的利用へ
「i-ocean」に込める想い
近年、日本の養殖産業において、スマート水産業の社会実装に向けた取り組みが注目されています。また、国連サミットで採択された「SDGs」には、「14:海の豊かさを守ろう」という持続可能な開発目標が掲げられています。
アイエンターはIT企業として、基幹システム開発からウェブシステム開発、スマホアプリ開発と領域を増やしデザイン、マーケティング、インフラ構築などITの総合コンサル企業として成長してきました。2016年には最先端技術研究チームを設けIoTやAI、XRなどの技術研究を進めていく中で一次産業に対してITを活用した支援ができないかと検討し、マリンテック事業に取り組んでいます。
2020年に特許を取得した「AI魚体サイズ測定カメラ」、陸上養殖・海上養殖の生簀の水質計測を自動化する「IoT水質センサー」の提供開始とあわせて、マリンテック事業を「i-ocean」としてブランド展開し、水産業における様々な課題をITのチカラで支援いたします。
養殖業の発展や食の安全、安定供給
養殖事業の発展や食の安全、安定供給を実現するi-oceanでは、陸上養殖・海上養殖の様々な課題に対してテクノロジーを駆使し、取り組みを行っております。ITを通じて世の中に新たな価値を提供し続けることにより持続可能な社会を実現いたします。
スマート水産業の推進
水産庁は、ICTを活用して、生産活動の省力化や効率化、漁獲物の高付加価値化を実現させる「スマート水産業」を推進しています。
現在の水産現場では、沿岸資源に関するデータの不足や、情報の多くが手作業で整理され、迅速に収集できていないといった問題があります。さらには、勘と経験に頼る非効率な操業、品質・コスト面での競争力不足、現場の人材不足など、解決しなければいけない課題が数多くあります。
これらの課題の解決のために、ICTを活用し、これまで得られなかった漁業活動や漁場環境の情報を効率的に収集し、適切な資源評価・管理を促進できます。また、先端技術の活用やビッグデータのフル活用により、操業の自動化・省力化を行い、漁獲物の高付加価値化、現場の担い手確保に貢献致します。
i-oceanの取り組み
- ①
- 北海道知内町/海上養殖水質センサー
- ②
- 福井県小浜市/陸上養殖水質センサー
- ③
- 広島県福山市/海上養殖水質センサー
- ④
- 山口県下松市/陸上養殖水質センサー
- ④
- 山口県下松市/陸上養殖水質センサー
- ④
- 鹿児島県長島町/魚体サイズ推定システム
- ⑥
- 栃木県那須烏山市/陸上養殖水質センサー
- ⑦
- 東京都墨田区/陸上養殖水質センサー
- ⑧
- 東京都港区/環境水質センサー
- ⑨
- 千葉県富津市/海上養殖水質センサー
- ⑩
- 神奈川県相模原市/海上養殖水質センサー
- ⑪
- 静岡県富士宮市/陸上養殖水質センサー
- ⑫
- 静岡県静岡市/陸上養殖水質センサー
- ⑬
- 三重県志摩市/海上養殖水質センサー
- ⑭
- 兵庫県神戸市/環境水質センサー
【国外】
デンマーク/AI魚体サイズ測定カメラ
養殖の自動化・省力化
養殖業の経験と勘を見える化し、自動化、省力化を実現する技術を提供します。
水質検査の自動化
給餌の自動化
目視点検の省力化
養殖魚の
非接触測定
異常時の
アラート通知
24時間365日
遠隔モニタリング
事業モデル
陸上・海上養殖の自動化
課題
- 水質管理、給餌管理など管理に時間と手間がかかる
- 情報の多くが手作業で集計・整理され、迅速に収集できていない
- 人材確保や育成に時間がかかる
解決
- 勘や経験から大量のリアルタイムデータを活用した漁業への転換
- 業務の属人化を避け、作業の軽減化による雇用、育成の改善
- 生産履歴の提供によるブランドイメージ向上、高付加価値化
陸上養殖の新規参入
課題
- 資源の枯渇、食料不足を意識し新たな食料生産拠点の創出として遊休施設を陸上養殖施設として再生する企業が増えているが、養殖技術のノウハウがない
解決
- 養殖業の経験と勘を導入時からデータ化し、24時間365日監視することで人手や時間をかけずに運用可能
- 生産から出荷までの短期化・効率化
- 自然環境の汚染や資源の過剰利用の防止
ITを通して漁業者、消費者そして地球全体に優しい取り組みを
i-oceanの製品はさまざまな環境の影響を受けやすい沿岸や沖合での測定も可能なため、 日本のみならず、海上養殖を主としている諸外国からも注目されています。
水産現場では、獲れなくなった資源の確保や人材不足の対応、魚の品質、トレーサビリティなどの多くの課題があります。 それらの課題に対してコストを下げながら、如何に安心安全の魚を提供できるのか、 また如何にフードロスや廃棄ロスをなくして行けるかが、持続可能な漁業を実現する上で重要なポイントとなっています。
i-oceanでは、養殖業の自動化から漁業者や消費者だけでなく地球全体に優しい取り組みを世界へと広めるため、企業・大学・自治体と研究開発を行い日々、技術向上に努めています。企業・大学・自治体の想像力×ITのチカラで新しい価値の創造を行い、日本の海洋資源を守り、 さらに海外へと向けて日本の養殖魚のブランド価値を高めていきます。
特許取得技術の紹介
- 2020年4月
- 特許取得
- 発明の名称
- 魚体サイズ算出装置
- 特許番号
- 特許6694039
- 出願番号
- 特願2018-218922
- 内容
- 回遊中の魚の実サイズを正確に算出することができる