株式会社武居商店
株式会社武居商店
株式会社武居商店(以下、武居商店)のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の再定義からブランド戦略の策定、コーポレートアイデンティティ(CI)の定義、新規ロゴやロゴ使用ガイドラインの作成、パッケージデザインおよびコーポレートサイトのリニューアルまでを一貫して担当しました。
創業150年の伝統を誇る武居商店は、横浜を拠点に活動する食品メーカーです。時代の流れと共に変わる顧客のニーズに対応するため、企業の根幹となるMVVを見直し、企業が何を目指し、どのような価値を提供するのかを明確にするところから支援を開始しました。今回のプロジェクトで、武居商店の本質的な問題にアプローチしたことにより、ブランドイメージの統一と強化を実現し、顧客に対して一貫したメッセージを発信できるようになりました。
武居商店は、いくつかの大きな課題に直面していました。まず、会社ミッションの浸透性が低く、従業員や顧客に十分に伝わっていないこと。次に、ロゴやパッケージなどのデザインが統一されておらず、ブランドイメージが一貫していないこと。また、価格競争に巻き込まれやすく、独自の強みが明確でないため、競合他社との差別化が難しいこと。さらに、将来のビジョンが曖昧で方向性が不明瞭であること。そして、優秀な人材を採用するためのブランディングが不足していること。これらの課題を解決するために、アイエンターはMVVの再定義とブランド戦略の策定を行い、クリエイティブの統一性を図ることが求められました。
下記のような流れでMVVの再定義から、コーポレートサイトのリニューアルまで対応しました。
MVVの再定義は、企業の存在意義や将来の方向性、提供する価値を明確にする重要なプロセスです。武居商店では、現状のMVVを徹底的に分析した後、企業の強みや市場のニーズを再評価し、経営陣や従業員とのワークショップを通じて、新たに「横浜から食・素材・魅力をデザインし世界へ伝える」を新たな経営理念(ミッション)と定め、経営方針(ビジョン)として、「次の100年も横浜で愛されるスマイリングカンパニーをつくる」を策定しました。
ブランド戦略の策定では、企業の独自性を最大限に引き出すために、ターゲット市場や競合分析を行い、ブランドのポジショニングを明確にした後、顧客に一貫したブランド体験を提供するための戦略を策定しました。
コーポレートアイデンティティの定義は、企業のビジュアルとメッセージを統一し、ブランドの一貫性を保つための重要なステップです。コーポレートアイデンティティを明確にすることで、企業の価値観やビジョンがステークホルダーに効果的に伝わり、ブランドの信頼性が向上します。 武居商店では、創業150年の伝統と信頼、長年に渡り開発者たちから受け継がれた技術力を活かし、さまざまな原材料を用いて、お客様のニーズに適した商品を開発することができる強みなど、競合他社との差別化を図れる部分を再認識しながら、コーポレートアイデンティティを定義しました。
新規ロゴの作成は、企業のブランドイメージを刷新し、視覚的に強化するための重要な要素です。 武居商店では、複数のロゴが存在していたため、ロゴの整理と統合から実施し、コーポレートアイデンティティに沿って、新しくロゴを作成しました。
コーポレートサイトのリニューアルでは、コーポレートアイデンティティに沿って、企業のビジュアルとメッセージを統一し、ユーザビリティの向上やWebサイト運用のし易さも考慮しました。
MVVの再定義を通じて、武居商店は企業としての明確なメッセージをステークホルダーに発信することができるようになりました。この取り組みにより、ブランドイメージの統一や企業イメージの向上、価格以外の面で他社との差別化を実現しました。また、会社の将来像が明確になったことで、従業員の意識統一が進み、組織全体で一体感も生まれています。これにより、今後の成長に向けて、より強固な基盤を築くことができました。
武居商店のコーポレートサイトを、Studioを活用して全面的に刷新しました。Studioは、プログラミングの知識がなくても、Webサイトのデザインから構築、公開、運用までを一貫して行えるノーコードWeb制作プラットフォームです。Studioは、テンプレートに縛られず、自由にオリジナルデザインを作成できます。そのため、高度なデザインカスタマイズが可能となり、武居商店のブランドイメージを忠実に反映させることができました。また、Studioを用いることで、運用コストの大幅な削減が実現し、ニュース情報や最新のコンテンツを迅速に発信できるようにもなりました。